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『観劇記』/10月 [観劇記/2005年]

『バクマツバンプー 幕末蛮風』 東京グローブ座
 今時のチャンバラ活劇。決して楽しくないわけではないのだが、私はこのスタイルの舞台には中々感情移入できない。荒唐無稽を目指す芝居に難癖をつけるつもりも毛頭ないのだが、そうなると芝居のチャームポイントも弱点に見えてしまい、他の観客ほどは盛り上がれない。
 京晋介さんが水を得た魚の様でひたすら愉快で、有森也実さんは意外な役どころが新鮮だった。

『ツキコの月 そして、タンゴ』 帝国劇場
 大盛況の帝劇は補助席が出ていた。キャパシティ2000の劇場をストレート・プレイで満席にしたのは企画の勝利。ただし、企画の上手さが上演成果に反映されていない。印象的な場面も幾つかあるが、話の繋がりが甘く、盛り上がらない。豪華な顔ぶれも生かされきれず、惜しい。

『宮敬TIME』 南青山ル・アンジェ教会
 宮川浩さんと堀内敬子さんのジョイントライブ。「宮敬」で「きゅうけい」と読ませる。雰囲気の実に良い会場で、2人の人柄そのままのアットホームな時間が流れた。それにしても堀内敬子さん、あなたの醸し出すユーモアは誰にも真似できません。

『歌わせたい男たち』 ベニサンピット
 永井愛さん率いる二兎社の新作。相変わらず全ての水準が高い。出演者も全員好演。この芝居の価値は10年後、20年後に更に高まる筈である。

『パパ、I Love You』 日本大学芸術学部中講堂
 演劇学科4年生による今年度の卒業制作の1本。空回りしやすい翻訳劇のコメディでちゃんと客席の笑いを取ったのは立派。舞台美術が素晴らしく、それをスマートに見せた照明も見事。勿論欠点も多いが、それを補って余りある勢いがあった。無料公演。

『るつぼ』 日本大学芸術学部中講堂
 これも演劇学科4年生の卒業制作公演である。シリアスなテーマを持つ3時間半を超える大作に真摯に取り組んだ姿勢に拍手。ただし、注文は幾つかある。何よりも台詞がこちらに届いてこない。登場人物それぞれの立場と信条が不鮮明だからであろう。現代の社会状況にも繋がる作品だけに、惜しい。無料公演。

 

「共通テーマ」「演劇」があるのに今頃気付いた。遅ればせながら「演劇」に引っ越します。


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beaulge

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by beaulge (2020-06-13 11:57) 

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