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『ミー&マイガール』通信 [日記/2006年]

3月31日(金)

 更新は久しぶりだが結構忙しくしている。『・・・ヴァンパイア』の準備をしたり、先々の事で色々な人と会ったり・・・である。

 さて、今日は久々の『ミー&マイガール』、衣裳デザイナーの小峰リリーさんと打ち合わせ。
 今回の『ミー&マイガール』は前回=2003年版の再演であり、ニュー・プロダクション(新製作)ではない。なので演出や様々なデザインなどは前回を踏襲する。が、配役の変わる主要キャストの衣裳は今回新規にデザインを起こし直す。今回のキャストの個性をより生かす為である。で、今日はその為の打ち合わせ。

 公式ページの製作レポートが更新され、ようやく前回の美術打ち合わせの様子が載った。今日の衣裳打ち合わせにもカメラが乱入していたので、この様子も近々掲載される事であろう。お楽しみに。

 さあ、明日から4月。公演はまだ2ヶ月先だが、『ミー&マイガール』カンパニーは本格始動である。


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お通夜 [日記/2006年]

3月24日(金)

 朝8時30分の便で北九州より帰京。今日は白い飛行機であった。

 夕方、元東宝演劇部のプロデューサーのお通夜へ。この方は、東宝演劇に一時代を築いた名プロデューサーであった。
 『マイ・フェア・レディ』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ラ・マンチャの男』『ラ・カージュ・オ・フォール』『ナイン』・・・、『レ・ミゼラブル』以前の東宝ミュージカルの名作の大半を手掛けていらした。
 それだけではない。『孤愁の岸』や『佐渡島他吉の生涯』などの森繁久彌さんの作品や『女たちの忠臣蔵』『渡る世間は鬼ばかり』などの石井ふく子さんの作品など、その功績を挙げ出せばきりがない。
 新人時代の私はしょっちゅう怒鳴られていた。仕事とは怒鳴られながら身に付けるものだった。

 1997年10月の『ラ・カージュ・オ・フォール』を最後に現役を退かれたのだが、それ以来、私はお目に掛かる機会を持たなかった。お通夜にいらしていた水谷八重子さんが「ひとつの時代が終わりましたねえ・・・」と仰っていた。

 私も同感であった。合掌。


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『ハゲレット』西へ [日記/2006年]

3月23日(木)

 今月16日にオープンしたばかりの新北九州空港へ、話題の黒い飛行機で行く。

 『ハゲレット』の公演会場は、訪れた演劇人の全てが帰京して「この劇場はいい!」と言い触らしている、北九州芸術劇場である。なるほど確かに舞台と客席の関係が素晴らしい。ささやく様な台詞でも良く通る。ただし、客席が少しワイドに過ぎるかも。そのつもりで作られた作品なら何の問題もないのだが。

 スタッフは前日から仕込み作業、出演者は当日の朝乗り込んで、本番前に簡単に場当たり。紀伊國屋ホールの倍の収容人数で2階席もあるので、私も様々な席に座って見え方の確認をしたのだが、傾斜の緩い紀伊國屋ホールよりむしろ観易いかもしれない。

 公演の方は、暖かいお客様のお陰もあって非常に順調に進んだ。声が良く通る所為か、開演前のひとときも東京以上に盛り上がった。
 終演後、鳥鍋のお店でオフィシャルな打ち上げ。あと1回、大阪公演が残っているのだが、スタッフ&キャスト揃っては今日が最初で最後のチャンスなので。

 元気の残っている出演者の何人かは更に屋台へと流れて行ったが、おねむの私は一足先に失礼した。


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『ハゲレット』東京公演千秋楽 [日記/2006年]

3月21日(火)

 『ハゲレット』東京公演、千秋楽。

 お陰様で評判が評判を呼び、尻上がりに客足も伸びた。その所為でご覧頂けなかった方もいらっしゃる様で、嬉しい反面申し訳ない気持ちも一杯である。
 この後「ハゲレットへっぽこ一座」は北九州、そして大阪へと赴く。大楽(おおらく=全公演の最終日)の大阪は若干席に余裕があるそうなので、「どーーーーーしても観たい」と言う人はどうぞ大阪へ。

 今日は鈴木聡さんと並んで客席で観劇していたのだが、終演後のカーテンコールで舞台上の近藤さんから呼び出され、鈴木聡さんと共に舞台へ上がった。打ち合わせ無しなので面食らったのだが、鈴木さんに付いて行けば何とかなるだろうと思ってその通りにした。
 案の定ユルユルの挨拶になってしまったのだが、それも『ハゲレット』らしく(?)、まあよかったのではないか、と思う事にした。

 終演後、末広亭近くの店でささやかに東京公演の打ち上げ。いつもの事だがスタッフは劇場でバラシ作業。本当にご苦労様です。北九州でとことん飲みましょう。


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舞台美術展@紀伊國屋画廊 [日記/2006年]

3月18日(土)

 紀伊國屋ホールに隣接する紀伊國屋画廊で舞台美術展が開かれているので覗いて来た。

 これは日本舞台美術家協会が主催して毎年この時期に開かれているもので、伊藤熹朔賞のエントリー作品が模型、図面、写真などで展示されている。
 伊藤熹朔賞は我が国で最も権威のある舞台美術に対する賞で、30年を超す歴史を持つ。多くの舞台美術家、衣裳デザイナーが会員となっている日本舞台美術家協会が主催して、毎年この時期に、前の年1年間で最も優れた仕事をした舞台美術家を選出しているのである。

 この美術展は3月21日までで、丁度『ハゲレット』の公演期間と重なっているので、『ハゲレット』ご観劇のついでに立ち寄られてはいかがだろうか。そして『ハゲレット』千秋楽で当日券争奪に破れた方、3月21日の14時から同画廊にて今年度の伊藤熹朔賞の最終選考会が公開討論の形式で行われる。腹立ち紛れに立ち会われてはいかがだろうか。

 さて、紀伊國屋画廊を覗いたついでに、久しぶりに紀伊國屋ホールに顔を出す(本当は画廊の方がついでだけと)。今日は昼夜とも収録用のカメラが4台入っていて、これは5月にシアターテレビジョンにてオンエアされた後、DVDになる。
 開演前の客席が以前より盛り上がっていて、良い感じで本編に突入できている。これからご観劇の方は、なるべく早めに客席にお入りになることをお勧めする。そしてプログラムはくれぐれもロビーで買わない様に。


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『ミー&マイガール』通信 [日記/2006年]

3月17日(金)

 今日は舞台美術の打ち合わせ。美術デザインの大田創さん、照明デザインの高見和義さん、そして演出部の皆さんと。

 舞台美術は基本的には前回のデザインを踏襲する。とても見事なデザインであったからである。が、幕開きの「ロンドンからヘアフォードへの移動」は少し手直しして貰う事にした。
 
大田さん、高見さんとは昨年末の『ジキルハイド』でもご一緒しているので、既にその時に下打ち合わせは済ませてある。なので、今日は能率良くスピーディに打ち合わせを終了。

 東宝の公式ページ、「製作レポート」が更新されている。13日、14日のワークショップの模様である。
 今日の美術打ち合わせの様子も撮られていたので、近々更新されることであろう・・・。我々の写真入りで。


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『ミー&マイガール』通信 [日記/2006年]

3月13日(月)

 早くも『ミー&マイガール』通信がやって来た。

 実は、今日、明日と『ミー&マイガール』の為のワークショップを行っている。今回の『ミー・マイ』は主役の2人が若返った。それに連れて、アンサンブルの皆さんも最近の東宝ミュージカルの中では比較的若い人たちが登板する。
 前回=3年前の時はアンサンブルにベテランを多く並べてクォリティ・アップを図ったのだが、今回はその時とは違うアプローチで、新鮮で熱い舞台をお見せしたいと考えている。その為のワークショップなのである。

 私を始め、振付の玉野さん、声楽監督の北川さんも今回初めて仕事をするアンサンブルさんが結構多く、だったら本格的な稽古に入る前にワークショップという形で、皆の事をもっとよく知って置きたいと思ったのがひとつ。
 それと、本稽古に入るまでに身に付けて置いて欲しいテクニックや学んで置いて欲しい事柄を伝えたかったのがもうひとつ。
 更に、台本とヴォーカル・ブックを配布したかったのがひとつ。以上がこの時期にワークショップを敢行した理由である。

 改めて歌を聞かせて貰ったり、ダンスの能力をチェックしたり、タップの基本ステップを覚えて貰ったり、台詞を聞かせて貰ったりで1日目は過ぎた。明日は更に踏み込んだ形でチェックを行い、ここで得たデータを元に最終的な配役を決定するつもりである。
 そして今回の『ミー&マイガール』を、前回以上にスピーディで笑いに満ちた幸福なミュージカルに仕上げたい。

 その戦いは既にスタートしているのである。

 夜は「五反田ゆうぽうと」にて韓流ミュージカル『ジキル&ハイド』を観劇。感想は時間があった時にでも。


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『ハゲレット』通信 初日! [日記/2006年]

3月9日(木)

 初日。

 いつもの事ながら、スタッフは朝から細かな修正作業。出演者たちも14時に集合して、昨日の通し稽古の駄目出し。
 昨日の通し稽古で、初めて大勢のギャラリー(内輪の観客たちだが)の前でこの作品を上演してみて、遅ればせながら私は色々な事を発見した。その事を作品に反映させた上で初日を迎える為に、細かい確認、修正、変更を、今までになく入念にやったのである。

 16時30分からは舞台にて初日のお祓い。その後、尚もスタッフは粘って最後の調整。そして18時30分開場。19時を5分ほど回って開演。2時間10分ほどの初日であった。

 今回の客層がどのようなものになるのか、私は皆目見当が付かなかったのだが、少なくとも今日は、暖かい良いお客様であった。そのお客様に助けられながら、何とか初日の幕は下りた(これは比喩。緞帳は使用していないので)。
 実は私は今回色々な事に迷い、自分の仕事に自信を持てないでいたのだが、昨日の通し稽古を終え、帰宅して通し稽古中の様々な事を思い返している内に吹っ切れた。そして、今日の開演前の駄目出しで、今まで迷っていた事全てに決着を付けたのである。

 稽古期間中、俳優たちにはずっと不安を与えていたに違いない。しかし、俳優たちはいつでも最善を尽くしてくれた。そして何事もなかった様に、見事な、本当に素晴らしい初日を観せてくれた。
 それと、何かと制約の多かった今回の現場で、その事を微塵も感じさせない緻密な仕事をしてくれた全てのスタッフ。彼らの働きで『ハゲレット』はクォリティの高い、第1級の作品に仕上がった。感謝してもしきれない。

 終演後、ロビーにて初日の乾杯。こんなにホッとした初日も久しぶりである。あまりにも開放感があったのであろう、劇場を追い出された後も、私としては珍しく痛飲した。時計は午前4時を回っていた。

 これで『ハゲレット』通信は終わりである。笑えてじーんとして、とても後味の良い芝居になったと思うので、是非紀伊國屋ホールにお出掛けください。

 次は『ミー&マイガール』通信。初日が6月2日なので、まだしばらくは不定期です。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月8日(水)

 朝から照明合わせ、昨日の続き。13時より場当たり稽古、3、4幕。18時の開始を30分押して通し稽古。うーん、上演時間は2時間10分位になりそうかなあ・・・。

 明日は初日。でも、まだあそこにもここにも手を入れたい。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月7日(火)

 朝から照明合わせ、夕方より舞台稽古。
 今回は持ち時間が潤沢ではないので、スタッフワークも舞台稽古もなかなか慌ただしい。駆け足で、何とか予定の1、2幕をこなした。

 照明の足立さんの助手を務めてくれているのはサトチンである。急に変な固有名詞が登場したが、サトチンは歴とした照明デザイナーで、最近ではラッパ屋の照明デザインなどを担当している。かつては劇団ショーマの照明もやっていた。三谷幸喜率いる東京サンシャインボーイズの照明もやっていて、劇団の初期には自分も舞台に上がっていた。
 私はその頃からの知り合いで、はっきり言えば日大芸術学部の2年後輩である。彼は照明コースの学生だった。ちなみにアマチュア時代の私は、俳優としてのサトチンを演出した事がある。

 サトチンは、正式には佐藤公穂君と言うのであるが、こういう再会があるのもこの仕事の醍醐味の1つである。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月6日(月)

 新宿・紀伊國屋ホールにて『ハゲレット』の仕込み。作秋の『龍馬の妻とその夫と愛人』に続いて2度目の紀伊國屋ホールである。私の場合、同じ劇場が何故か続く、と言う傾向がある。

 朝から道具を建て込んで、夕方にはほぼ建ち上がっていた。引き続き照明のフォーカス作業。セットの仕上がりも衣裳同様かなり格調高い。今回は公演規模もそれほど大きくないのでどちらかと言えば低予算なのだが、とてもそうは見えないだろう。

 『ハゲレット』のセットは、シェイクスピアの劇団を庇護した実在の人物、第3代サウサンプトン伯ヘンリー・リズリーの私邸「ティッチフィールド・ハウス」の建築様式を取り入れてデザインされている。
 この建物は一部しか現存していないが、18世紀に作成された図
面が残っており、それによると、かつては「劇場の間」と呼ばれる部屋があったらしい。シェイクスピアの当時、芝居は「グローブ座」などの劇場で一般大衆向けに上演される例と、このような個人の館で、高貴な人々の為に上演される例の2通りがあった様である。

 予定を無事消化して第1日目を終了。明日は引き続き照明のフォーカス、その後明かり合わせ。夕方より舞台稽古。の予定。

 久世光彦さんのお通夜に行って来た。週刊新潮で連載中の『大遺言書』が未完に終わるのが何とも悔しい。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月5日(日)

 稽古場最終日。最後の通し稽古。

 色々とやり残した事も多い気がするが、稽古場でできる事はちゃんとやったという気もする。まあ少なくとも今日の通しは悪い仕上がりでは無かった。
 それにしても『ハゲレット』は手強い作品で、台本を最初に読んだ時の「面白い!」という印象が、実際に動いてみると簡単には再現できないのである。この事は何人かの出演者も感じているらしい。

 ま、何にしても稽古場での持ち時間は使い果たした。後は劇場で、お芝居の神様と相談しよう。きっと何とかしてくれる筈である。  
 
明日は稽古は休み、でもスタッフは神様と仕込み作業。

 稽古後、鈴木聡さん、そして出演者の何人かと、稽古打ち上げと称して蕎麦屋さんへ。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月4日(土)

 通し稽古、衣裳付き。

 『ハゲレット』の衣裳は、チラシからもご想像いただける通り、クラシカルで格調高い。私たちが日常で身につける事のまず無い種類の衣裳である。なので実際に身に付けて稽古をしてみると、これがなかなか厄介であった。久世さんの様に、コスチューム・プレイに慣れている俳優さんは良いのだが。
 『ハゲレット』のコンセプトは、クスクスッとするようなことを大真面目に、なので、衣裳のデザインも意外と本格的になっている。デザインは前田文子さんである。

 通しの後、カーテン・コールの段取り。更にその後「マル秘」の稽古。それを終えて、稽古場ロビーで飲み会。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月3日(金)

 あ、お雛様だったのかあ。

 通し稽古。それも2回。
 この芝居を続けて2回は結構ヘヴィーである。が、本番でも2回公演は有るし、続けてやる事で見えてくるもの、定着するものもあるだろうと判断して決行した。結果、2回目はとても出来が良く、時間も4分ほど縮まった。

 芝居のスピードを上げる、と言う事は端で見ているほど簡単な事ではない。会話のテンポを5%ほど上げようとする時、俳優がその事に費やすエネルギーは5%アップでは済まない。恐らく倍の以上の労力が必要になるだろう。
 スピードアップには桁違いの集中力、そしてスピードに付いて行く瞬時の感情変化などが要求されるからである。

 しかし、俳優がその為に費やした労力は決して無駄にはならない。目に見えないそのエネルギーは俳優同士に刺激を与え、舞台上を満たし、そしてそれは、きっと客席にも伝わって行く筈である。

 なので、あと1、2分、縮まないかなあ。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月2日(木)

 今日はハムレットの集中稽古デー。

 近藤さんは演出助手の則岡さんを相手に膨大な台詞の確認をして行く。最初はゆっくりと、一言ずつ確認をする様に。次はスピードを上げ、感情と緩急を付けて。そのやり方で全場面の台詞をさらうのである。
 夜は鈴木浩介さんも加わって、入念にフェンシングの確認。

 芝居に近道はない。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

3月1日(水)

 昨日そそくさと稽古を終えた為に伝え損ねていた駄目出しを処理し、フェンシングの手順を確認した後、通し稽古を開始するフリをして、稽古を見に来ていた鈴木聡さんのハッピー・バースデー・サプライズ。
 稽古場の照明が落とされ、蝋燭の灯ったケーキが運び込まれ、そして一同でバースデー・ソングを歌う。鈴木さんが蝋燭を吹き消し、皆から「これをやって欲しくて来たのか!」と突っ込まれ、ベンガルさんが「稽古やる気がなくなっちゃった」と宣言し、その後ようやく通し稽古。

 今日の所は2時間11分台。あと5、6分は黙っていても縮むだろうが、鈴木聡さんは長く感じなかったと言っていた。稽古後に鈴木さんからの駄目出しもほとんど無かったので、まあ良い仕上がりなのだろう。そう思う事にした。

 通し稽古の後は駄目出し、そして、稽古量の少なかった最終場面をさらう。

 稽古後、近藤さん、レアティーズ役の鈴木浩介さん、ギルデンスターン役・他の櫻井章喜さん、演出助手の則岡さんと焼き肉へ。とても美味しいお店でした。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月28日(火)

 昨日に続いて音楽を入れての稽古。
 今日は読売演劇大賞の贈呈式で、今回最優秀作品賞に選ばれたのは近藤芳正さんが出演した『歌わせたい男たち』。なので、近藤さんを贈呈式に送り出す為に、やや速めに稽古は終了。

 明日から3月。いよいよ通し稽古に突入。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月27日(月)

 久米さんの音楽が届いた。で、音楽やSEを入れ込みながらの稽古。今日と明日で全シーンを当たる予定。芝居の稽古の後はフェンシングの特訓。これも随分とスピードが上がって来た。
 稽古後、ようやく何人かの役者さんと飲む。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月25日(土)

 3、4幕のスピードアップ大作戦。その甲斐あって、3、4幕だけで12、3分短くなった。良い兆候である。これなら休憩なしの2時間は夢ではないかもしれない。何より長台詞のスピード感が気持ちいい!

 明日は久しぶりの稽古OFF。 


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月22日(水)

 衣裳合わせ。その後、旅役者たちの歌をステージング。

 

2月23日(木)

 通し稽古。と言っても、まだ場面をただ繋げただけで、完成には程遠い。が、ドラマの流れを感じる為に、とりあえず途中で止めずに全場面を通してみる。緩急、メリハリが課題。
 稽古後、大道具の発注。

 

2月24日(金)

  芝居のスピードを上げる事に重点を置いて1、2幕を稽古。荒川静香選手の金メダル記念だとか何とか、理屈を付けてはスピードアップに精を出す。その合間を縫って、久世さんと笹本さんの衣裳の仮縫い。

 フォーティンブラス・他を演じる*pnish*の土屋裕一さんがブログを始めたらしい。最近フィギュアスケート三昧の湯澤幸一郎さんも『下等遊民日記』を始めた。興味のある方は探してみてください。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月19日(日)

 2幕2場から3幕1場をさらう。美術の二村さんがセットの模型を持って来るてくれたので、照明の足立さん、舞台監督の小林さん等と、セットの細部を打ち合わせる。
 
稽古後、稽古場のロビーにて何人かの役者さんが飲んでいて、素通りし辛かったので、私は飲まずに付き合う。

 

2月20日(月)

 3幕2場から4幕1場をさらう。稽古場にプログラム掲載用スチール・カメラが入る。芝居の稽古後、ハムレットとレアティーズの立ち回りを作る。かっこいいぞ、ハムレット! レアティーズ!

 

2月21日(火)

 4幕の2、3場をさらい、昨日作った立ち回りと芝居をドッキングさせる。ようやく芝居の全体像が見えて来た。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月16日(木)

 今日から稽古場が変わり、稽古用のセットも立て込まれた。で、残りの2シーンに手を付け、これで一通りの場面を当たった事になる。
 体調不良者が何人か居るので(私もその1人)、明日の稽古を休みにする事に。稽古後、秋の芝居の打ち合わせで飯島早苗さんと会う。

 

2月17日(金)

 と言うわけで臨時OFF。

 

2月18日(土)

 稽古前に衣裳打ち合わせ。稽古は、頭に戻って1幕と2幕1場を当たる。照明の足立さんが観に来てくれる。


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東宝ミュージカルアカデミー [日記/2006年]

2月14日(火)

 次代のミュージカル・スターを養成する為に、東宝演劇部がこの4月から始めるスクール「東宝ミュージカルアカデミー」。その受講生を決める為の最終審査が昨日、今日、明日の3日間で行われている。

 これまでに、書類とテープなどによる1次審査、歌による2次審査が終了していて、3次となる最終審査ではまず昨日ダンスが、そして今日、明日で再度歌とそして演技表現が審査される。私は今日と明日を担当している。
 今日1日で40名ほどの受験者をオーディションした。明日を終えてみないと確かな事は言えないが、さすがに3次まで残った皆さんだけあって、誰もがひたむきで、そして想像以上に落ち着いている。

 果たしてどのような顔触れが1期生となるのであろうか。その興味も尽きないが、まずは、こうしてスクールが設立された事を何よりも私は喜びたい。
 もちろん設立された以上、ここより次代のミュージカル・スターが次々と輩出されるに超した事はないのだが、ショー・ビジネスの世界はそれほど甘い世界ではないだろう。名実共にミュージカル・スターと呼ばれる為には本人の資質、努力に加えて、作品との出会い、そして観客の支持が不可欠である。そこまでスクールがコントロールできる筈もない。

 何よりも大切な事は、この国のミュージカルをもっともっと良くしたい、その思いを共有する人々が集う場所が用意された、と言う事である。
 ミュージカル作りは、複雑で、そして時間のかかる作業である。ミュージカルの上演本数こそ増えはしたかもしれないが、クリエイターや俳優たちの立場は、その情熱や実力に関係なく、依然として不安定この上ない。

 ミュージカルに携わる全ての人が、そう言う不安に苛まれることなく仕事に集中できる環境を整備する。この国のミュージカル界に急務なのは、むしろそう言った方面の事であろう。
 だがそれは、ロングランという興業システムを持たないこの国では、一朝一夕に実現できる改革である筈もない。

 であるならば、せめて東宝ミュージカルアカデミーが、ミュージカルに携わる人々の、文字通り拠り所となる事はできないだろうか。

 そうなる事を念じて、私自身は講師の役を精一杯務めさせて貰いたい。そう思っている。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月13日(月)

 芝居の稽古前に、歌稽古。1つはオフェーリアが口ずさむ歌、そしてもう1つは芝居の一座の連中が歌う歌。
 芝居の稽古は3幕後半と4幕冒頭をおさらい。その後、残りの2シーンを読み合わせ。そして芝居の稽古後、近藤さんと鈴木さんは今日も剣の特訓。

 今の稽古場での稽古が今日までなので(とか何とか理由を付けて)、今日も飲み会。ラッパ屋の全行程を終えた鈴木聡さんも顔を出される。ただし、私は体調がまだ戻らず、断腸の思いで失礼する。


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まとめて『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

更新が滞ってごめんなさい。稽古は順調だったのですが、私の体調がそうでもなかったので。ご心配には及ばないのですが。

 

2月8日(水)

 今までに手を付けた所を一通りさらう。稽古後、音楽の久米さんが、劇中歌2曲を持って来てくれる。

 

2月9日(木)

 2幕後半をさらった後、3幕に入る。稽古後、ヘアメイクの打ち合わせ。この作品ではヘアメイクは、とてもとてもとても大きなウェイトを占めている。
 稽古後、役者の何人かは飲みに行ったらしい。誘われていたけど、用心して失礼する。

 

2月10日(金)

 稽古前に音響打ち合わせ。稽古の方は、昨日やった3幕の前半をさらい、その続きを1シーンだけ新規に。
 少人数、短時間の稽古でした。

 

2月11日(土)

 少しおさらいをした後、3幕の後半、そして4幕冒頭へ突入。芝居の稽古後、近藤さんとレアティーズ役の鈴木浩介さんは剣の稽古。
 剣の指導は、『浪人街』のあの立ち回りを作り出した渥美博さん。渥美さんはいつもニコニコしてるけど、教わる2人は凍り付いている。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月7日(火)

 2幕の前半をさらった後、2幕の後半に入る。

 『ハゲレット』に登場するもう1人の女性、王妃・ガートルードを演じるのは久世星佳さんである。久世さんは元宝塚・月組のトップスター。退団後の経歴がそれらしくないので、ご存じ無い方もいらっしゃるかもしれないが。
 私は
『蜘蛛の巣』『鹿鳴館』『虹の橋』でご一緒したが、歌劇団在団中の久世さんも良く知っている。私は演出家デビューする以前に東宝製作の舞台の演出助手や舞台監督を10年以上やっていて、当時は宝塚歌劇団の東京公演の舞台監督も我々のテリトリーだったのである。

 久世さんは、堅い作品でも柔らかい作品でも、きつい女でもかわいい女でも、存在感たっぷりに演じ分ける。『ハゲレット』のガートルードはシェイクスピアの原作以上に「女」の部分が書き込まれているので、今回はしっとりとした久世さんをご覧いただける筈である。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月6日(月)

 おととい稽古した場面をさらった後、その続きの2幕前半に手を付ける。

 オフェーリアを演じるのは笹本玲奈さん。先月の日生劇場『ベガーズ・オペラ』を終えたばかりだが、この後も『レ・ミゼラブル』『ミー&マイガール』と大作ミュージカルが目白押しの若きミュージカル・スターである。
 13歳の時に『ピーター・パン』のオーディションで選ばれて、タイトル・ロールでデビュー。以後次々と大作ミュージカルに出演し、弱冠20歳ながら最早ベテランと呼びたい様なキャリアを誇っている。私は『イーストウィックの魔女たち』でご一緒したのだが、意外な事に、ストレート・プレイはこの『ハゲレット』が初めてなのだそうである。

 シェイクスピアの作品には、そもそも女性の登場人物が少ない。シェイクスピアの当時はまだ女優という職業が存在せず、女性の役は女装した男優や少年俳優が演じていたらしい。
 そんな事情もあって、『ハムレット』でも女性のキャラクターはオフェーリアと王妃・ガートルードの2役しか出てこない。

 それは『ハゲレット』でも一緒で、稽古場はむくつけき中年男たちばかり。その中で玲奈さんは、まるで一輪のローズマリーである。


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『龍馬の妻とその夫と愛人』U-40バージョン 千秋楽 [日記/2006年]

2月5日(日)

 お陰様で、東京ヴォードヴィルショー『龍馬の妻とその夫と愛人』U-40バージョンも本日無事に千秋楽。

 心配された動員の方も、劇団員の頑張りもあって、終わってみれば何とか形になっていた。ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました。
 舞台の仕上がりについてはご覧頂いた方々に委ねたいが、出来の良い回もあったし、そうでない回もあったと思う。ただ、劇団にとっては、特に今回出演した劇団員たちにとっては、掛け替えのない貴重な経験になった筈である。

 この貴重な経験が、1年後、2年後、或いは5年後、10年後に花開く事を願って、『龍馬の妻とその夫と愛人』U-40通信を終えたいと思う。もし彼らが本当に5年後、10年後に花開いたとしたら、それは、今回ご来場くださった皆さん方のお陰である。

 お付き合いくださってありがとうございました。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月4日(土)

 1幕の1場、2場を読み合わせ。その後少し立ってみる。

 タイトルロールのハムレットを演じるのは近藤芳正さん。近藤さんとの付き合いはそれほど多くはないが、長い。東京サンシャインボーイズの最終公演『東京サンシャインボーイズの「罠」』以来で、その後は『笑の大学』があり、『ラ・テラス』があった。

 『東京サンシャインボーイズの「罠」』も『笑の大学』も台本が遅れ、稽古場での近藤さんというと必死に台詞を覚えている姿ばかりが思い出される。『ハゲレット』の台本は無事に仕上がったので胸を撫で下ろしていたのだが、今日の近藤さんは稽古前も、稽古の間の休み時間も、稽古後も、必死に台詞と格闘していた。

 ハムレット役はほぼ出ずっぱりである。そして、原典に比べるとコンパクトになっているとは言え、台詞の量も膨大である。

 「必死に台詞と格闘する男」という近藤さんのイメージは、今回も変わりそうもない。


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『ハゲレット』通信 [日記/2006年]

2月3日(金)

 昨日に続いて読み合わせ。

 昨日のブログに、「『ハムレット』上演とは縁遠そうな俳優ばかりが集まった」、と書いたのだが、リサーチしてみると、ベンガルさん、石田さん、久世さんなど、シェイクスピア経験者が何人もいらした。
 シェイクスピア初心者なのはむしろ私で、もう20年以上劇場暮らしをしているにも係わらず、シェイクスピアは今回が初めてである。
困った時はベンガルさんに教えて貰おう。

 昨日のブログには、「『ハゲレット』『ハムレット』そのものなのである」、とも書いた。が、あの膨大な原典をそのまま上演するわけではもちろん無い。場面も整理され、オリジナルが20シーンであるのに『ハゲレット』は12シーン。有名なモノローグなどはもちろんあるが、それでも現時点での目標は「上演時間2時間、休憩なし」である。

 そうなればいいなあ。


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