今までso-net blogで『Show Goes On!』を続けて来ましたが、so-net blogの障害があまりにも酷いので、ココログに引っ越す事に決めました。
ブログのタイトルは『Show Goes On!!』です。“!”マークが2つになっている所が違いです。
今までの記事はそのままso-net blogに置いておきますが、新しい記事は『Show Goes On!!』に書いて行きます。
新しいページからトラックバックしました。この記事についているトラックバックをクリックしていただくと『Show Goes On!!』が開きます。
それではココログで!
]]>更新は久しぶりだが結構忙しくしている。『・・・ヴァンパイア』の準備をしたり、先々の事で色々な人と会ったり・・・である。
さて、今日は久々の『ミー&マイガール』、衣裳デザイナーの小峰リリーさんと打ち合わせ。
今回の『ミー&マイガール』は前回=2003年版の再演であり、ニュー・プロダクション(新製作)ではない。なので演出や様々なデザインなどは前回を踏襲する。が、配役の変わる主要キャストの衣裳は今回新規にデザインを起こし直す。今回のキャストの個性をより生かす為である。で、今日はその為の打ち合わせ。
公式ページの製作レポートが更新され、ようやく前回の美術打ち合わせの様子が載った。今日の衣裳打ち合わせにもカメラが乱入していたので、この様子も近々掲載される事であろう。お楽しみに。
さあ、明日から4月。公演はまだ2ヶ月先だが、『ミー&マイガール』カンパニーは本格始動である。
PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』 PARCO劇場
近代劇が排除して来た芝居の「嘘」。その復権を目指す大娯楽作。
いつもの三谷色はやや薄いが、歌舞伎と思えば不満は無い。それでも三谷君らしい捻りは随所にあり、歌舞伎と三谷作品の幸福な結婚という感じ。何より役者たちの奮闘が心地よい。
告知されていたのと違って全編が疾走感で貫かれている訳では無かったが、その分歌舞伎の良さが出た。高田馬場へ向かう事になってからのあれよあれよが見事で胸がすく。
山下幼稚宴『オバケな人生』 TEENS PRAZA FUJIMIDAI
日芸の教え子(4月から2年生)が仲間たちと作ったミュージカル。
脚本も演出も拙いが、入場料500円に免じて許す。会場も本格的な劇場ではないが、やりたい事はヒシヒシと伝わってくる。ストーリーを論理的に構築する事とキャラクターにリアリティを持たせる事が今後の課題。そして、誰の視点でドラマを進めるのかにも注意を払いたい。
11年前、帝劇で仕事をした子役さんが立派になって参加していた事に感動。
『カクエイはかく語りき』 ザ・スズナリ
渡辺哲さんの芸能生活30周年を記念する1人芝居。
超満員のザ・スズナリ、1時間ちょっとの小品だが私は大いに楽しんだ。哲さんの繊細かつ豪快な演技と、希代の政治家の強烈な個性がない交ぜになって、スリリングなのにユーモラス、と言う不思議なドラマとなった。現代からあの時代を見る滑稽さと、あの時代から現代を見る不気味さ!
客席に綿貫民輔氏の姿が。スズナリで第70代衆院議長、ちょっと不思議な感覚であった。
朝8時30分の便で北九州より帰京。今日は白い飛行機であった。
夕方、元東宝演劇部のプロデューサーのお通夜へ。この方は、東宝演劇に一時代を築いた名プロデューサーであった。
『マイ・フェア・レディ』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ラ・マンチャの男』『ラ・カージュ・オ・フォール』『ナイン』・・・、『レ・ミゼラブル』以前の東宝ミュージカルの名作の大半を手掛けていらした。
それだけではない。『孤愁の岸』や『佐渡島他吉の生涯』などの森繁久彌さんの作品や『女たちの忠臣蔵』『渡る世間は鬼ばかり』などの石井ふく子さんの作品など、その功績を挙げ出せばきりがない。
新人時代の私はしょっちゅう怒鳴られていた。仕事とは怒鳴られながら身に付けるものだった。
1997年10月の『ラ・カージュ・オ・フォール』を最後に現役を退かれたのだが、それ以来、私はお目に掛かる機会を持たなかった。お通夜にいらしていた水谷八重子さんが「ひとつの時代が終わりましたねえ・・・」と仰っていた。
私も同感であった。合掌。
]]>今月16日にオープンしたばかりの新北九州空港へ、話題の黒い飛行機で行く。
『ハゲレット』の公演会場は、訪れた演劇人の全てが帰京して「この劇場はいい!」と言い触らしている、北九州芸術劇場である。なるほど確かに舞台と客席の関係が素晴らしい。ささやく様な台詞でも良く通る。ただし、客席が少しワイドに過ぎるかも。そのつもりで作られた作品なら何の問題もないのだが。
スタッフは前日から仕込み作業、出演者は当日の朝乗り込んで、本番前に簡単に場当たり。紀伊國屋ホールの倍の収容人数で2階席もあるので、私も様々な席に座って見え方の確認をしたのだが、傾斜の緩い紀伊國屋ホールよりむしろ観易いかもしれない。
公演の方は、暖かいお客様のお陰もあって非常に順調に進んだ。声が良く通る所為か、開演前のひとときも東京以上に盛り上がった。
終演後、鳥鍋のお店でオフィシャルな打ち上げ。あと1回、大阪公演が残っているのだが、スタッフ&キャスト揃っては今日が最初で最後のチャンスなので。
元気の残っている出演者の何人かは更に屋台へと流れて行ったが、おねむの私は一足先に失礼した。
]]>『ハゲレット』東京公演、千秋楽。
お陰様で評判が評判を呼び、尻上がりに客足も伸びた。その所為でご覧頂けなかった方もいらっしゃる様で、嬉しい反面申し訳ない気持ちも一杯である。
この後「ハゲレットへっぽこ一座」は北九州、そして大阪へと赴く。大楽(おおらく=全公演の最終日)の大阪は若干席に余裕があるそうなので、「どーーーーーしても観たい」と言う人はどうぞ大阪へ。
今日は鈴木聡さんと並んで客席で観劇していたのだが、終演後のカーテンコールで舞台上の近藤さんから呼び出され、鈴木聡さんと共に舞台へ上がった。打ち合わせ無しなので面食らったのだが、鈴木さんに付いて行けば何とかなるだろうと思ってその通りにした。
案の定ユルユルの挨拶になってしまったのだが、それも『ハゲレット』らしく(?)、まあよかったのではないか、と思う事にした。
終演後、末広亭近くの店でささやかに東京公演の打ち上げ。いつもの事だがスタッフは劇場でバラシ作業。本当にご苦労様です。北九州でとことん飲みましょう。
]]>紀伊國屋ホールに隣接する紀伊國屋画廊で舞台美術展が開かれているので覗いて来た。
これは日本舞台美術家協会が主催して毎年この時期に開かれているもので、伊藤熹朔賞のエントリー作品が模型、図面、写真などで展示されている。
伊藤熹朔賞は我が国で最も権威のある舞台美術に対する賞で、30年を超す歴史を持つ。多くの舞台美術家、衣裳デザイナーが会員となっている日本舞台美術家協会が主催して、毎年この時期に、前の年1年間で最も優れた仕事をした舞台美術家を選出しているのである。
この美術展は3月21日までで、丁度『ハゲレット』の公演期間と重なっているので、『ハゲレット』ご観劇のついでに立ち寄られてはいかがだろうか。そして『ハゲレット』千秋楽で当日券争奪に破れた方、3月21日の14時から同画廊にて今年度の伊藤熹朔賞の最終選考会が公開討論の形式で行われる。腹立ち紛れに立ち会われてはいかがだろうか。
さて、紀伊國屋画廊を覗いたついでに、久しぶりに紀伊國屋ホールに顔を出す(本当は画廊の方がついでだけと)。今日は昼夜とも収録用のカメラが4台入っていて、これは5月にシアターテレビジョンにてオンエアされた後、DVDになる。
開演前の客席が以前より盛り上がっていて、良い感じで本編に突入できている。これからご観劇の方は、なるべく早めに客席にお入りになることをお勧めする。そしてプログラムはくれぐれもロビーで買わない様に。
今日は舞台美術の打ち合わせ。美術デザインの大田創さん、照明デザインの高見和義さん、そして演出部の皆さんと。
舞台美術は基本的には前回のデザインを踏襲する。とても見事なデザインであったからである。が、幕開きの「ロンドンからヘアフォードへの移動」は少し手直しして貰う事にした。
大田さん、高見さんとは昨年末の『ジキル&ハイド』でもご一緒しているので、既にその時に下打ち合わせは済ませてある。なので、今日は能率良くスピーディに打ち合わせを終了。
東宝の公式ページ、「製作レポート」が更新されている。13日、14日のワークショップの模様である。
今日の美術打ち合わせの様子も撮られていたので、近々更新されることであろう・・・。我々の写真入りで。
発売予定日は7月21日で、予価は¥4,935である。
紀伊國屋ホールの方は、いよいよチケットが入手困難になって来た。万が一観逃した方も、何万回でも観たいという方も、これで一安心。
]]>早くも『ミー&マイガール』通信がやって来た。
実は、今日、明日と『ミー&マイガール』の為のワークショップを行っている。今回の『ミー・マイ』は主役の2人が若返った。それに連れて、アンサンブルの皆さんも最近の東宝ミュージカルの中では比較的若い人たちが登板する。
前回=3年前の時はアンサンブルにベテランを多く並べてクォリティ・アップを図ったのだが、今回はその時とは違うアプローチで、新鮮で熱い舞台をお見せしたいと考えている。その為のワークショップなのである。
私を始め、振付の玉野さん、声楽監督の北川さんも今回初めて仕事をするアンサンブルさんが結構多く、だったら本格的な稽古に入る前にワークショップという形で、皆の事をもっとよく知って置きたいと思ったのがひとつ。
それと、本稽古に入るまでに身に付けて置いて欲しいテクニックや学んで置いて欲しい事柄を伝えたかったのがもうひとつ。
更に、台本とヴォーカル・ブックを配布したかったのがひとつ。以上がこの時期にワークショップを敢行した理由である。
改めて歌を聞かせて貰ったり、ダンスの能力をチェックしたり、タップの基本ステップを覚えて貰ったり、台詞を聞かせて貰ったりで1日目は過ぎた。明日は更に踏み込んだ形でチェックを行い、ここで得たデータを元に最終的な配役を決定するつもりである。
そして今回の『ミー&マイガール』を、前回以上にスピーディで笑いに満ちた幸福なミュージカルに仕上げたい。
その戦いは既にスタートしているのである。
夜は「五反田ゆうぽうと」にて韓流ミュージカル『ジキル&ハイド』を観劇。感想は時間があった時にでも。
]]>初日。
いつもの事ながら、スタッフは朝から細かな修正作業。出演者たちも14時に集合して、昨日の通し稽古の駄目出し。
昨日の通し稽古で、初めて大勢のギャラリー(内輪の観客たちだが)の前でこの作品を上演してみて、遅ればせながら私は色々な事を発見した。その事を作品に反映させた上で初日を迎える為に、細かい確認、修正、変更を、今までになく入念にやったのである。
16時30分からは舞台にて初日のお祓い。その後、尚もスタッフは粘って最後の調整。そして18時30分開場。19時を5分ほど回って開演。2時間10分ほどの初日であった。
今回の客層がどのようなものになるのか、私は皆目見当が付かなかったのだが、少なくとも今日は、暖かい良いお客様であった。そのお客様に助けられながら、何とか初日の幕は下りた(これは比喩。緞帳は使用していないので)。
実は私は今回色々な事に迷い、自分の仕事に自信を持てないでいたのだが、昨日の通し稽古を終え、帰宅して通し稽古中の様々な事を思い返している内に吹っ切れた。そして、今日の開演前の駄目出しで、今まで迷っていた事全てに決着を付けたのである。
稽古期間中、俳優たちにはずっと不安を与えていたに違いない。しかし、俳優たちはいつでも最善を尽くしてくれた。そして何事もなかった様に、見事な、本当に素晴らしい初日を観せてくれた。
それと、何かと制約の多かった今回の現場で、その事を微塵も感じさせない緻密な仕事をしてくれた全てのスタッフ。彼らの働きで『ハゲレット』はクォリティの高い、第1級の作品に仕上がった。感謝してもしきれない。
終演後、ロビーにて初日の乾杯。こんなにホッとした初日も久しぶりである。あまりにも開放感があったのであろう、劇場を追い出された後も、私としては珍しく痛飲した。時計は午前4時を回っていた。
これで『ハゲレット』通信は終わりである。笑えてじーんとして、とても後味の良い芝居になったと思うので、是非紀伊國屋ホールにお出掛けください。
次は『ミー&マイガール』通信。初日が6月2日なので、まだしばらくは不定期です。
東宝ミュージカルアカデミーの公式ページも更新された。最終審査を終えた講師陣からのメッセージ、そして、気の早い事に来年度の募集要項が載ってます。
ちなみに私も、来年の入試予定日を押さえられました。
朝から照明合わせ、昨日の続き。13時より場当たり稽古、3、4幕。18時の開始を30分押して通し稽古。うーん、上演時間は2時間10分位になりそうかなあ・・・。
明日は初日。でも、まだあそこにもここにも手を入れたい。
]]> 朝から照明合わせ、夕方より舞台稽古。
今回は持ち時間が潤沢ではないので、スタッフワークも舞台稽古もなかなか慌ただしい。駆け足で、何とか予定の1、2幕をこなした。
照明の足立さんの助手を務めてくれているのはサトチンである。急に変な固有名詞が登場したが、サトチンは歴とした照明デザイナーで、最近ではラッパ屋の照明デザインなどを担当している。かつては劇団ショーマの照明もやっていた。三谷幸喜率いる東京サンシャインボーイズの照明もやっていて、劇団の初期には自分も舞台に上がっていた。
私はその頃からの知り合いで、はっきり言えば日大芸術学部の2年後輩である。彼は照明コースの学生だった。ちなみにアマチュア時代の私は、俳優としてのサトチンを演出した事がある。
サトチンは、正式には佐藤公穂君と言うのであるが、こういう再会があるのもこの仕事の醍醐味の1つである。
]]>新宿・紀伊國屋ホールにて『ハゲレット』の仕込み。作秋の『龍馬の妻とその夫と愛人』に続いて2度目の紀伊國屋ホールである。私の場合、同じ劇場が何故か続く、と言う傾向がある。
朝から道具を建て込んで、夕方にはほぼ建ち上がっていた。引き続き照明のフォーカス作業。セットの仕上がりも衣裳同様かなり格調高い。今回は公演規模もそれほど大きくないのでどちらかと言えば低予算なのだが、とてもそうは見えないだろう。
『ハゲレット』のセットは、シェイクスピアの劇団を庇護した実在の人物、第3代サウサンプトン伯ヘンリー・リズリーの私邸「ティッチフィールド・ハウス」の建築様式を取り入れてデザインされている。
この建物は一部しか現存していないが、18世紀に作成された図面が残っており、それによると、かつては「劇場の間」と呼ばれる部屋があったらしい。シェイクスピアの当時、芝居は「グローブ座」などの劇場で一般大衆向けに上演される例と、このような個人の館で、高貴な人々の為に上演される例の2通りがあった様である。
予定を無事消化して第1日目を終了。明日は引き続き照明のフォーカス、その後明かり合わせ。夕方より舞台稽古。の予定。
久世光彦さんのお通夜に行って来た。週刊新潮で連載中の『大遺言書』が未完に終わるのが何とも悔しい。
]]>稽古場最終日。最後の通し稽古。
色々とやり残した事も多い気がするが、稽古場でできる事はちゃんとやったという気もする。まあ少なくとも今日の通しは悪い仕上がりでは無かった。
それにしても『ハゲレット』は手強い作品で、台本を最初に読んだ時の「面白い!」という印象が、実際に動いてみると簡単には再現できないのである。この事は何人かの出演者も感じているらしい。
ま、何にしても稽古場での持ち時間は使い果たした。後は劇場で、お芝居の神様と相談しよう。きっと何とかしてくれる筈である。
明日は稽古は休み、でもスタッフは神様と仕込み作業。
稽古後、鈴木聡さん、そして出演者の何人かと、稽古打ち上げと称して蕎麦屋さんへ。
通し稽古、衣裳付き。
『ハゲレット』の衣裳は、チラシからもご想像いただける通り、クラシカルで格調高い。私たちが日常で身につける事のまず無い種類の衣裳である。なので実際に身に付けて稽古をしてみると、これがなかなか厄介であった。久世さんの様に、コスチューム・プレイに慣れている俳優さんは良いのだが。
『ハゲレット』のコンセプトは、クスクスッとするようなことを大真面目に、なので、衣裳のデザインも意外と本格的になっている。デザインは前田文子さんである。
通しの後、カーテン・コールの段取り。更にその後「マル秘」の稽古。それを終えて、稽古場ロビーで飲み会。
]]>余所へ引っ越そうかなあ・・・。
]]>あ、お雛様だったのかあ。
通し稽古。それも2回。
この芝居を続けて2回は結構ヘヴィーである。が、本番でも2回公演は有るし、続けてやる事で見えてくるもの、定着するものもあるだろうと判断して決行した。結果、2回目はとても出来が良く、時間も4分ほど縮まった。
芝居のスピードを上げる、と言う事は端で見ているほど簡単な事ではない。会話のテンポを5%ほど上げようとする時、俳優がその事に費やすエネルギーは5%アップでは済まない。恐らく倍の以上の労力が必要になるだろう。
スピードアップには桁違いの集中力、そしてスピードに付いて行く瞬時の感情変化などが要求されるからである。
しかし、俳優がその為に費やした労力は決して無駄にはならない。目に見えないそのエネルギーは俳優同士に刺激を与え、舞台上を満たし、そしてそれは、きっと客席にも伝わって行く筈である。
なので、あと1、2分、縮まないかなあ。
]]>今日はハムレットの集中稽古デー。
近藤さんは演出助手の則岡さんを相手に膨大な台詞の確認をして行く。最初はゆっくりと、一言ずつ確認をする様に。次はスピードを上げ、感情と緩急を付けて。そのやり方で全場面の台詞をさらうのである。
夜は鈴木浩介さんも加わって、入念にフェンシングの確認。
芝居に近道はない。
]]>