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『ジキル&ハイド』通信 [日記/2005年]

10月30日(日)

 ヴォーカル稽古がスタートして既に2週間が経つ。メニューも順調に消化され、今日は全員が揃って、ストーリーを追いながらのヴォーカル稽古。

  『ジキルハイド』の声楽指導は北川潤さん。『オケピ』の初演や『ローマの休日』などでは俳優としても登場していたので、ご記憶の方もあるだろう。我が国ミュージカル界の歌唱指導の第一人者であり、かつてハロルド・プリンスから「ピッコロ・パバロッティ」のニックネームを授かった人でもある。
 8月末の製作発表のトークでもお話したのだが、日本語は音楽との相性のとても悪い言語である。そのミュージカルには適さない日本語でミュージカルを作ろうとする時、日本語とメロディの相性の悪さを克服するためには、北川さんのような特別の能力を備えたスタッフが必要になる。
 歌唱指導者と言うと「声を出す技術をコーチする人」だと思われ勝ちだが、北川さんは、そのことを指導した上で、「ではどうすればミュージカル・ナンバーが日本語の言葉として聞こえてくるのか」を追求する。日本語でのミュージカル作りには欠かせない、とても貴重なプロフェッショナルなのである。

 紀伊国屋ホールの『竜馬の妻とその夫と愛人』が千秋楽。稽古後、打ち上げに顔を出す。このチームは明日より、いよいよニューヨークまで続く旅に出る。まずは竜馬の故郷、高知へ!
 道中の無事を心より願う。


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