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伊藤熹朔賞 [雑感]

  第32回伊藤熹朔賞が発表された。

  伊藤熹朔(きさく)さんは我が国の舞台美術界に大きな足跡を残された巨人である。その功績を偲んで制定されたのが伊藤熹朔賞で、毎年、優れた舞台美術をデザインした舞台美術家に対して贈られる。
 
本賞の他、新人賞、奨励賞、特別賞が選ばれるのだが、今年の新人賞に選ばれたのは二村(ふたむら)周作さんである。対象作品は『GOOD』『ヒトノカケラ』『見よ飛行機の高く飛べるを』で、その内の『GOOD』が私の演出作品であった。

  『GOOD』は、第二次大戦中のドイツの良心的な知識人の行動を描いた、イギリスの現代劇である。時制が脈絡無く交錯する複雑な構成を持った作品で、私にとっては心残りが山ほどある芝居でもある。
  その所為もあるが、『GOOD』の舞台美術が評価を受けたことはとても嬉しい。そして、才能ある新しい世代が世に出て行くことはもっと嬉しい。

  二村さんはとても真摯で、同時に情熱的なデザイナーである。『GOOD』は二村さんとの初めての共同作業であったが、2本目の共同作業も既に決まっている。これも嬉しい。


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