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祝『シンデレラストーリー』千秋楽 [雑感]

  昨日(6月19日)でミュージカル『シンデレラストーリー』の全行程が終了した。まずは足を運んでくださった皆さんにお礼を申し上げたい。

  本当にありがとうございました。

  そして長丁場を乗り切ったキャスト&スタッフにも。

  本当にお疲れ様でした。

  『シンデレラストーリー』の最終公演地は名古屋であった。私は『イーストウィックの魔女たち』の稽古だったので名古屋へは行く事ができなかった。ちょっぴり寂しい気もするが、この仕事を続けていれば良くある事でもある。

  別に『シンデレラストーリー』に限った事ではないのだが、「芝居作り」というものは1年以上前から準備に取りかかり、次々と降りかかる様々な問題を乗り越え、クリエイティブ・チームと知恵を絞り、俳優たちと汗にまみれ、そして劇場技術の全てを動員して、ようやく幕が開くのである。
 
だから、私にとってはどの芝居も愛おしく、そして掛替えのない大切なものなのであるが、この『シンデレラストーリー』は、その中でも特別な、忘れることのできない1本となった。

  この作品に関わった大勢の人たちの才能と愛情、そして、それを受け止めてくださる観客の存在。その全てが一つになった時、その舞台は「特別なもの」になるのであろう。『シンデレラストーリー』は、その特別なものになった作品の1本であったと思う。奇跡は起こるのである。

  果たして再び『シンデレラストーリー』と巡り会う機会があるのかどうか。それは今の私には分らない。が、私自身は、『シンデレラストーリー』を繰り返し繰り返し上演して行くことができれば、と心から望んでいる。

  だが、例えその機会を得られたとしても、2005年の『シンデレラストーリー』はもう2度とは戻らない。それは紛れもない事実であるし、それもまた演劇の持っている宿命なのである。
  寂しさも感じるが、それは2003年の『シンデレラストーリー』が観客の記憶の中だけにしか残っていないのと同じことなのである。次回の『シンデレラストーリー』を2005年以上に盛り上げて行けばよいことなのである。

  個人的に1番嬉しかったのは、4歳になる我が家の子供と『シンデレラストーリー』を観劇する事ができたことである。私にとっては、初演の時からの念願が叶ったのである。


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コメント 2

はじめまして。
私は「シンスト」の初日を観に行きました。初日からも面白く拝見させて頂きましたが、やはりまだはじけっぷりはこれからだろうかと思う余裕があったのでこれ以降すごいことになっているのでは?と思っています。
DVDで初演を観て、本当は初演を観に行きたくもまだその勇気(舞台自体に)がなく、こうして再演と云う形で目の前で観れた時は嬉しかったです。
また、ぜひとも「シンスト」はお目にかかりたいですね。自分がいくつになっても見たい作品のひとつです。
by (2005-06-20 19:29) 

山田和也

コメント&ご観劇ありがとうございました。

公式ページなどのBBSからも窺い知れるでしょうが、俳優たちのその後のはじけっぷりは、それはそれは見事なものでした。
でもそれは、作品の骨格を決して崩さない、大変品格のあるはじけっぷりだったと私は思っていますが。

私自身もシンデレラや王子やベラドンナやピエールや・・・(以下略)と再会できる日を心待ちにしています。
『シンデレラストーリー』の再演を願う皆さんの声が届きます様に!
by 山田和也 (2005-06-21 07:16) 

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