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栗山芸術監督と・・・ [日記/2005年]

7月30日(土)

  栗山民也さんは我が国の演劇界を代表する演出家の1人であり、新国立劇場演劇部門の芸術監督でもある。

  私はここ数年、朝型の生活を送っている。子供と生活時間帯を合わせているからで、早い時は22時くらいには熟睡している。
  その所為で朝は早くに目が覚める。今日も子供より一足早く起き出して、溜まっていた雑事を片づけていた。やがて8時を過ぎた。夏休みとは言え、あまり朝寝坊なのもどうかと思い、子供を起こすことにして寝室のシャッターを上げた。

  ちょうどその瞬間に、我が家の前の路地をたまたま通りかかった1人の人物があり、その人物と偶然目が合った。先方も何か気になったに違いない。たまたま通りかかった家の雨戸代わりのシャッターが、たまたまその瞬間に上がっただけの事なのだが、その中から覗いた顔が私だったのだ。

  私は「あっ・・・!」と思った。偶然通りかかって、たまたま目が合ったその人は栗山民也さんだったのだ。私は咄嗟に「おはようございます」と声を掛けた。
  朝の挨拶なのだから「おはようございます」は当たり前なのだが、一方「おはようございます」は演劇業界の挨拶用語でもある。その時の私は、むしろ後者のつもりで声を掛けたのだと思しい。

  一瞬の間が過ぎた後、芸術監督は「・・・ここなの?」と仰った。私はただ「はい」とだけ答えた。「そう・・・」という風の表情を無言で浮かべ、芸術監督は宙に浮いていた煙草を改めてくわえ直すと、そのまま静かに去って行った。私も何事もなかった様に窓を閉めた。

  栗山さんの家と私の家は意外と近い。徒歩で5、6分という距離であろうか。以前、私の家の至近で愛犬を散歩させている栗山さんと擦れ違ったこともある。
  私は栗山さんの助手を勤めた時に届け物でご自宅へお邪魔した事があるので、栗山さんのお宅の場所は知っていた。が、栗山さんは、私の家は近くだとは知っていた筈であるが、どの家なのかまではご存じなかったのである。

  今日は「仕事の周辺」の話題ではなく、「自宅の周辺」の話でした。

  くだらなくて、本当にごめんなさい。


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