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『龍馬の妻とその夫と愛人』U-40通信 [日記/2005年]

12月21日(水)

 U-40バージョンでは、私以下、本公演のクリエイティブ・チームがザ・スズナリ向けに『龍馬の妻とその夫と愛人』を再創造している。但し、殺陣だけは石田武さんにお願いしてある。

 立ち稽古は、その殺陣からスタート。石田さんが、覚兵衛役の大森さん、まいどさんの動きを見ながら手際よくリアリティのある手をつけて行く。石田さんはJAC(ジャパン・アクション・クラブ)の出身で、大森さんやまいどさんと同世代である。芝居の事を良く分かっていてくれるので、私もとてもやり易い。

 殺陣に2時間ほど費やした後、芝居の稽古に入る。稽古場には、昨日の稽古OFFの間に稽古用のセットが立て込まれた。台本、演出が一緒なので、セットの要素は本公演と変わらないが、スズナリサイズで一回りコンパクトになっているので、作中のシチュエーションにはより近くなっている訳である。

 演出は一緒、と上で書いたが、それは本公演をそのままコピーする、と言う事ではない。配役が変われば、当然キャラクターやニュアンスは微妙に変化する。その「微妙な変化」を最大限に活用して、本公演からどこまでとおざかる事ができるのか。それが私のU-40バージョンにおけるテーマなのである。
 なので、今日の稽古でも、私が率先してアイデアを出して行く事はしなかった。俳優たちにとっては面倒で、やり難い稽古のスタートであっただろう。

 だが暫くは、少なくとも年内は、このだらだらとしたやり方で稽古を進めていくつもりである。最終的には整理整頓されて、本公演とさほど違った仕上がりにならないだろうと思う。思うが、そこに辿り着くのに近道はしたくない。

 そう言う親心でやっている事なので、U-40バージョンの皆さん、どうかヘソを曲げずにお付き合いください。


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