SSブログ

観劇記/11月 [観劇記/2005年]

『マイ・フェア・レディ』 帝国劇場
 新演出になって初の東京公演。キャストも大幅に入れ替わった。
 このヴァージョンは初見だったのだが、空間を上手く使っていてスマート。シーンチェンジなどテンポアップも図られていて好印象なのだが、不徹底なのは何故? 新キャストは概ね好演で、羽場さんの存在が大きい。真央さんの作品では常に付きまとう問題点だが、シチュエーションよりも真央さんのインパクトが優先されてしまう瞬間がある。真央さん自身が素敵なだけに惜しい。

『宮沢賢治・大運動会~ボクたちの劇場へ~』 日本大学芸術学部中講堂
 日大芸術学部演劇学科の実習発表で、加藤直さん構成・演出による宮沢賢治作品集。
 原作を戯曲化せずそのままテキストとしたスケッチ集で、台詞と地の文が混在して語られ、役を演じる俳優も一貫しない。ブレヒト的群衆劇黒テント風だが、稽古が行き届いていて好印象。学生たちも役を作るストレスから解放されてか皆好演。直さんの作戦勝ちか。スタッフワークも良く、照明が高得点。ただし、作品として観るとあの長さは辛い。無料公演。


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。