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『龍馬の妻とその夫と愛人』U-40通信 [日記/2006年]

1月14日(土)

 稽古中に負傷者が出た。

 その瞬間は大した怪我ではない様にも思えたのだが、患部をよく見てみると案外深刻そうである。大事を取って病院に行って貰うことにしたのだが、患者を送り出すや否や、稽古場では早速代役捜しが始まった。
 手近な所で、いま現在稽古場にいる誰かから始まって、稽古の必要がない本公演の出演者、或いは本公演に付いて回っている若手の誰か、そして本公演に出演していないベテラン劇団員、果てはかつて劇団に所属していた人たちの名前まで登場した。

 もちろんこれは99%冗談なのだが、1%は冗談ではなかったかもしれない。Show must go on、舞台人の悲しい性であろう。

 病院から戻った患者は、我々の半ば捨て鉢な盛り上がりとは裏腹に、至って平穏であった。幸か不幸か(って、幸に決まってるけど)怪我の程度も大したことはなく、何事もなかった様に稽古は再開された。

 めでたし、めでたし。


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